2010年7月5日月曜日

海外SF小説「サイレンス・リー3部作」のアメリカでの評価

メリッサ・スコットのSF小説、サイレンス・リー3部作の米アマゾンのコメント。

1作目「天の十二分の五」


内容紹介。
星間商人だった祖父の突然の死が、一人の女性パイロットの運命を変えた。
ここは特異なまでの科学理論と星間航法に支配された宇宙。
恒星船は、天上物質ハルモニウムによって音楽をかなで、音響竜骨をきらめかせて天へ舞い上がる…。
とある恒星船船長との出会いによって、やがて星間戦争のただなかへと導かれてゆく彼女の数奇な冒険劇を描いた、渾身の錬金術的スペース・オペラ。

「Five-Twelfths of Heaven」米アマゾン

★★★★★メリッサ・スコット作品の中でもベスト作品に入る。 2000年9月9日
Ivy (Los Angeles, CA)
メリッサ・スコットはSF含めいろいろなジャンルの作品を出してきました。
いくつものジャンルに跨っているような物が彼女の作品の中では良い出来だと思う。
風変わりで、成功の物語で、ファンタジーとSFがクロスされていて、それに加えて性別による厳しい役割制限がある伝統社会の世界を創造したのがこの「天の十二分の五」。
「天の十二分の五」世界のいくつかには特に変わった所はありません。
覇国はいくつもの星を制する巨大な帝国で、その支配力はとてつもなく大きい。
専制社会では女性の権利は厳しく制限され、いつもベールを着用しなきゃいけなくて、法的権利も無い等々。
でも星間航行はファンタジーっぽくて、魔法みたい。
魔術師が呪文で宇宙船を動かして煉獄と地獄を航行するんです。
典型的SFにちょっと変わったファンタジー要素をプラスしてユニークで独特な世界になっています。
プロットもかなり良いです。
「天の十二分の五」の世界ではパイロットはたいてい男性の職業なのですが、主人公のサイレンスは女性パイロットです。
仲間と共に危機を乗り越え、覇国ヘゲモニーに立ち向かい、彼女の思わぬ力が発現する事になるのです。
ありきたりのSFファンタジーよりももっともっと面白い。
メリッサ・スコット作品の中でもとても良く出来ているんだけど、残念ながら現在は絶版になってます。
でも多くの図書館に置いてあるはず。
要注意:「天の十二分の五(Five-Twelfths of Heaven)」は3部作の1作目です。
続きが「孤独なる静寂(Silence in Solitude)」と「地球航路(The Empress of Earth)」。
この順番で読んでね。

★★★☆☆天の十二分の五。 1999年11月26日
Mary A. Kuntz (USA)
3部作の1作目で、他は「孤独なる静寂(Silence in Solitude)」と「地球航路(The Empress of Earth)」。
主人公はサイレンス。
彼女には2人の夫、ジュリアン・チェイズ・マーゴ(Julian (Julie) Chase Mago)とデニス・バルサザー(Dennis Balthasar)がいます。
この世界では音楽によって恒星間航行が行われるのです。
メリッサ・スコットの文章は共感出来るからこの3部作も楽しめました。
でも1作目と2作目の話の内容はあまり繋がりが無くて3部作にする必要あったのかな。

★★★★☆まあSFですね。 2007年9月3日
Blue Tyson "- Research Finished"
サイレンス・リー(Silence Leigh)は恒星船の女性パイロット。
この世界ではパイロットには特殊技能が必要とされ、女性パイロットはとても珍しい存在。
目的地へ辿り着く為に奔走する所とか「真世界アンバー(The Chronicles of Amber)」の登場人物に少し似ていますね。
サイレンスは経済的な問題で2人の男性と行動を共にし、彼女の能力が彼らを救う事になります。
ヘゲモニー(Hegemony、覇国)では女性の地位は低く、彼女には財産の相続権も無いのです。
財産を失わないようにする為に、彼女は2人の男性と3者間結婚をします。
そして彼女達はヘゲモニーにある地下組織の一員となり、さらに大きな星間戦争が始まるのです。

-訳者注-
ロジャー・ゼラズニイ著「真世界アンバー」シリーズは全10作品のうち5作品の日本語版が出ています。


★★★★☆SFとファンタジーの融合。 2005年1月21日
Katherine M. Meadows "Computer Geek" (Manhattn, Kansas, United States)
作者はサイレンスとその夫達に試練を与えすぎなんじゃないかと思う。
マーフィの法則が適用されてたよね。
男性社会の中での女性パイロット、サイレンスの奮闘は楽しかった。
女性パイロットには不利な社会の中でよく頑張ってました。
彼女は叔父の魔の手から逃れる為に、しぶしぶ彼らと結婚するのです。
サイレンスは素晴らしいヒロインだと言いたい。
続きの2作目はもう絶版になってるんだけど何とか手に入れられました。



2作目「孤独なる静寂」


内容紹介。
水の惑星での敗北は、海賊結社〈神の怒り〉にとって大きな痛手となった。
渦中にあったサイレンスたちはからくも覇国の手を逃れるが、その過程で思いがけず彼女の稀有な素質が見出された…。
異例な、女魔術師としての能力が。
そのサイレンスが、覇王に反旗を翻す惑星総督から、覇王の女宮に囚われた娘の奪還を依頼された。
失われた地球への手掛りと引換えに。
魔術的宇宙活劇。

「Silence in Solitude」米アマゾン

★★★★☆このシリーズすごくいい。 1999年12月3日
メリッサ・スコットの「天の十二分の五」3部作(「天の十二分の五(Five-Twelfths of Heaven)」「孤独なる静寂(Silence in Solitude)」「地球航路(The Empress of Earth)」)の2作目。
音楽を奏でて宇宙を航行するというのがすごい。
それだけじゃなくて他にもサイレンスと夫達との関係や女宮の描写も実に生き生きとしていて良いね。
1作目でサイレンスの隠れた才能が見つかり、彼女は魔術師の修行を始めるんです。
彼女と夫達はヘゲモニー(Hegemony、覇国)に関わり、物語は次の3作目へと続きます。
この3部作は私のお気に入り。
サイレンスにはすっごく共感出来る。

★★★☆☆SFですな。 2007年9月3日
Blue Tyson "- Research Finished"
囚われの身から逃れたサイレンスは、初の女性魔術師となる為の訓練を始めます。
師匠を地球(Earth)へと連れて行く代わりに魔術師の修行をつけてもらう約束をしたのです。
地球の場所は誰も知らず、古地図に記載があるのみ。
なんか「スター・ウォーズ(Star Wars)」に似てるよね。
地球への手がかりを求めた結果、ヘゲモニー(Hegemony、覇国)に関わって行く事になります。



3作目完結編「地球航路」


内容紹介。
銀河に冠たる〈覇国〉の王の交替劇をみごと成功させた女魔術師サイレンス。
だが彼女の師イザンバードの悲願である〈失われた地球〉への到達は、いぜん果たされぬままだ。
しかし、ついに機は熟した。
彼女たちの後見人たる新覇王の命をうけ、最後の探索行へと船出するサイレンスたち。
伝説の地で一行を待ち受けるものは?驚異的世界を創造した入魂の宇宙活劇三部作、堂々完結。

「地球航路(The Empress of Earth: The Silence Leigh Trilogy)」は米アマゾンでのレビュー無し。


以上。
日本でもアメリカでも絶版になっているので、読みたい人は図書館で探す方が早いようです。

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